全小教区にアンケート:カ障連

March 30, 2017
全小教区にアンケート:カ障連

2016年6月15日、東京・千代田区の麹町教会で開かれた「障害者差別解消法」を学ぶ公開講演会。司教協議会が主催しカ障連が共催した

日本カトリック障害者連絡協議会(カ障連/江戸徹会長)は、全国各地に点在するカトリック信者の障害者の状況を把握するため、3月28日から全小教区を対象に第1回アンケート調査を実施する。


初のアンケートは、記述式も含めて全9問で、各小教区の司祭や事務職、信徒代表らに対して、「障害のある信徒の在籍数」や「教会のバリアフリー化」等に関して問うものだ。28日に、用紙を約1000の小教区あてに発送、回答は5月26日までとなっている。


「うちの教会には障害者はいない」という声がよく聞かれるが、実際は、障害者が教会に行くことができないため、「存在が見えていない」のが実情だという。当事者が教会に行けない理由は、(1) 教会に階段や段差が多くて車いすが利用できない (2) 手話がないからミサが理解できない (3) 精神障害や発達障害への理解がなく、居心地が悪い――など、いろいろ推察される。


カ障連の江戸会長はこう話す。


「日本では、全人口の5・6%の人々に何らかの障害があると言われています。そう考えると、教会にも同じ割合で(外国籍を含む信徒100万人に対して5万6千人の)障害者がいると思われます。しかし、16教区の中でカ障連に加盟しているのは7教区だけなので、まずは、各小教区で現状を把握してもらい、孤立している障害者とつながりたいと思いました」


カ障連は1981年に聖ヨハネ・パウロ2世教皇が来日したことを機に、翌年発足した。障害者が教会において「ミサへの完全参加」をすることと「平等」であることをスローガンに掲げ、ミサに手話通訳やOHP(要約筆記)を導入すること、また教会のバリアフリーを推進することなどの活動を行ってきた。


誰もがミサに完全参加するためには、「聴覚障害者がいないからミサに手話通訳を付けない」というのではなく、「ミサに手話通訳をつければ、聴覚障害者も参加できるようになるだろう」という発想の転換が大切になってくる。


カ障連は、第1回アンケートの終了後も、継続的に小教区内で孤立している障害者を見つけ出して、声を掛け、教会やカ障連につなげていく活動を継続していく。


アンケートに関する詳細は、電話052-852-1426(名古屋教区社会福祉委員会室内「カ障連事務局」)。

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