ヘリポートでも貢献:聖マリア病院(福岡・久留米)

March 16, 2017
ヘリポートでも貢献:聖マリア病院(福岡・久留米)

屋上ヘリポートからは集中治療室、手術室、救急救命室がエレベーターでつながっている

社会医療法人雪の聖母会(井手義雄理事長)が運営する福岡県久留米市の聖マリア病院(島弘志病院長)は4年前、敷地内に免震構造の19階建て「聖マリア国際医療センター」を完成させ、その屋上に緊急・災害時用の大型ヘリポートを設置して、地域医療に貢献してきた。この4年間で、ヘリポートには、救急搬送や移植等のためにヘリが離着陸したほか、昨年4月の熊本地震では被災患者を同病院に移送するのに大いに役立った。


聖マリア病院は地域の災害拠点病院に指定されており、救急、消防、防災の各大型ヘリコプターの離着陸が可能となっている。ヘリポートからはICU(集中治療室)、そして手術室、ER(救急救命室)が、すべてエレベーターでつながっている。ドクターヘリから下ろされた患者をそのまま、手術室に運ぶこともできる。これまで、瀕死の重症患者らを130人以上も救ってきた。


また、聖マリア病院から臓器提供者が現れた時には、移植手術を行う各地の病院から担当医が聖マリア病院にかけつける。そうした緊急事態に際しては、事務方の職員も、文字通り不眠不休で対応するという。


企画部診療総括部門2(周産期系)事務長の井手健一郎さんは、こう話す。


「『誰かの役に立つなら』とのご家族の意思をかなえようと、多くの職員が不眠不休で対応をしてきましたが、臓器を乗せたヘリが飛び立つのを見送った時、願いが実を結んだようで、思わず目頭が熱くなりました」


そして臓器提供者の家族も、希望があれば、別の建物からそのヘリを見送るという。


各種ヘリの受け入れや医師への連絡など、司令塔の役割を担っているのは、救急業務室長、防災救急担当の岩橋勝幸さんだ。昨年4月14日以降の熊本地震から間もなく1年を迎えるが、こう振り返る。


「熊本地震の時は、ドクターヘリで6人の患者さんを受け入れました。また、病院の救急車で、行きに救援物資を運び、帰りは新生児の患者さんなど13人を搬送してきました。常に24時間体制で、いのちを守る使命を感じて取り組んでいます」


聖マリア病院は、運営方針の一つに「救命救急医療を通じ、(患者を)断らない医療を推進する」と掲げ、24時間365日、まさに〝眠らない病院〟として地域医療を支えている。医師、看護師のみならず、事務方の職員も含めたチームの力が不可欠となっている。

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