新しい支援体制へ:長崎教会管区

March 24, 2017
新しい支援体制へ:長崎教会管区

ミサでは祭壇前に初代ベース長、古木眞理一(まりかず)神父の遺影が置かれた

長崎教会管区は、岩手県大槌(おおつち)町桜木町で運営してきたボランティア拠点「大槌ベース」を3月で閉じ、今後は、スタッフの事務所にしてきた大槌町小鎚(こづち)にある建物を事務所兼ボランティア宿泊所とし、拠点を縮小して活動していく。3月11日には、髙見三明大司教(長崎教区)が主司式し、長崎教会管区の司教3人と司祭4人の共同司式による閉所ミサを桜木町のベースで行い、支援担当者や長崎の3修道女会の総長、九州など遠方からのボランティアらと共に45人でこれまでの働きを振り返り、今後の支援のために祈りをささげた。


この日、設けられた祭壇の前には、昨年6月に亡くなった初代ベース長の古木眞理一(まりかず)神父(サレジオ修道会)の遺影も置かれた。


ミサの冒頭、髙見大司教は、東日本大震災の犠牲者が2万1千人、行方不明者は2千人に上ることに触れ、大震災から丸6年を迎えたこの日、各地で行われている祈りに心を合わせて祈りましょうとあいさつした。


髙見大司教は、説教で、大槌ベースには同管区の5教区(長崎、福岡、大分、鹿児島、那覇)ほか、海外からも多くの支援が集まったことや、長崎生まれの三つの女子修道会(お告げのマリア修道会、けがれなき聖母の騎士聖フランシスコ修道女会、純心聖母会)が、共に祈るために発足した「みつあみの会」で被災地への修道女派遣を続けたことなども紹介した。


さらに、髙見大司教は、ベース閉所後も経済的・人的に支援を続けたいとし、支援に携わるスタッフやボランティアのために祈りたいと語った。


ミサの終わりに、共同司式者らもあいさつに立ち、浜口末男司教(大分教区)は、遺影の古木神父をベースの基礎を築いた功労者として、あらためて紹介。宮原良治司教(福岡教区)は、このミサに参加していた“常連ボランティア校”の都城聖ドミニコ学園高等学校(宮崎県)の生徒らに向け、他者を大切にするという「心の宝物」を得た皆さんに期待しているとエールを送った。



町民による復興へ


大槌町の社会福祉協議会は現在、町民の中からボランティアを募り、仮設住宅でサロン活動などを継続。町には仮設住宅が47あり、全2千世帯中、1千世帯が入居している。


大槌ベースは、「町民同士で復興を進めていくための支援」を目指してきたため、町の状況に即して今回の拠点縮小に踏み切ったと、ベース長の片岡英和さんは言う。


長崎教会管区は2011年12月、津波で壊滅的被害を受けた大槌町の中心部に残ったビジネスホテルを改修し、大槌ベースを設立。その後、土地区画整理事業のために立ち退き、14年1月、津波被害の無かった桜木町と小鎚に一軒家を借り、二つの拠点で活動してきた。

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