【映画】『ターシャ・テューダー 静かな水の物語』

April 21, 2017
【映画】『ターシャ・テューダー 静かな水の物語』

(C)Richard W Brown

米国の絵本作家、故ターシャ・テューダーは、近代文明を手放した農村生活を実践し、生涯楽しんだ女性だ。


同じ志を持つ夫と農場を営みながら、生活必需品をこしらえ、工夫を凝らしたさまざまな年中行事や遊びを通して、子ども4人を育て上げた。演芸家、アンティークの収集家、人形作家、料理名人、19世紀風のスローライフ実践家としても知られ、50代半ばの1971年には、日本にも訪れている。


本作は、彼女の晩年の暮らしぶりや、自然に寄り添う中で紡ぎだされた、珠玉の言葉の数々を映し出したドキュメンタリー。


手間暇をかけ、家族で生活をつくりだす喜びを伝えてきたターシャが、子育てを終えた56歳の時に移り住んだバーモント州の18世紀風の農家は、息子が手作りで建てたものだ。晩年は、クリスマスや収穫の時期などにここを訪れる孫らと、生活の知恵や喜びを分かち合ってきた。


ターシャの生き方は、かつて世界大戦などで疲弊した人々の間で家族の絆が見直される中で注目を集めるようになった。紛争や拝金主義の価値観などで混迷する今の時代にも、私たちの指針になるのではないだろうか。


タイトルの「静かな水」は、「静かな水のように穏やかで在ること。周りに流されず自分の速さで進むこと」という、ターシャの言葉に由来している。


角川シネマ有楽町、YEBISU(エビス)GARDEN(ガーデン)CINEMA(シネマ)ほか全国公開中。詳細は公式ホームページ(http://tasha-movie.jp/)。


※『カトリック新聞』2017年4月23日付の同記事の中、配給会社・問い合わせ先に誤りがありました。おわびします。

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