性的少数者の集い

March 31, 2017
性的少数者の集い

右から宮野亨さん、小宇佐敬二神父、小笠原晋也さん

同性愛者など、性的少数者(LGBT)のための月例ミサと集い(主催・LGBTCJ)が昨年夏、都内で始まった。カトリックの「当事者」のほか、性的少数者に関心を持つ「協働者」も参加するこの集いは、信者として自分の在り方に罪意識を持ったり、教会と距離を置いたりしてきた当事者にとって、安心できる居場所になっている。


2月のミサは小宇佐敬二神父(東京教区)が司式し、約20人が参加。集いでは、当日の福音箇所や、各自の悩みや思いを分かち合った。


共同代表の小笠原晋也さん(東京・本郷教会)と宮野亨さん(同・麹町教会)は、LGBT当事者ではないが、ネット上のカトリック系非公開ページにあふれていた当事者への「ヘイトスピーチ」(憎悪表現)に反対し、一昨年、「LGBTCJ」(CJ=Catholic(カトリック) Japan(ジャパン)の頭文字)を発足。当事者と協働者の交流や啓発等を進めてきた。


カトリック教会は、伝統的に同性愛を認めていない(『カトリック教会のカテキズム』2357)が、同性愛の傾向は、大部分の当事者の試練となっており、そうした人々を「同情と思いやりの心をもって迎え入れるべき」(同2358)だとしている。


教皇フランシスコは昨年6月の記者会見で、キリスト者は傷つけてしまった同性愛の人々に謝罪すべきだとし、同2358を基に、当事者への司牧的配慮と寄り添いの必要を強調している。


しかし当事者は、教会で“傷”を負い続けているのが現状で、LGBTCJは昨年7月、ミサを中心にこの集いを始めた。参加者の中には、LGBTであることを理由に、聖職者から授洗を断られながら、受洗を願い続けている人、当事者であるわが子を拒んできたが、「イエスに和解を願い、復縁が始まった」という母親もいる。


宮野さんは、日本のLGBTは人口の約1割とも言われていることに触れ、ミサを通じて当事者との和解と交わりが小教区で進み、同様の集いが各地で始まることを願っていると言う。


問い合わせは、LGBTCJホームページ(http://lgbtcj.org/)へ。


(「カトリック新聞」2017年4月2日付より 一部省略)

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