「希望は非論理的」:教皇

April 7, 2017
「希望は非論理的」:教皇

3月29日の一般謁見で(CNS)

【バチカン3月29日CNS】希望は人間による予測や確信、論理的思考の上に成り立つものではない、と教皇フランシスコは指摘した。

真のキリスト教的希望は「私たちの言葉に基づくものではなく、神の言葉」と、救いと永遠のいのちの約束に基づいている、と教皇は3月29日、バチカンのサンピエトロ広場で開いた一般謁見で語った。

教皇は一般謁見の講話で引き続き、使徒パウロが記したキリスト教的希望の本質について説明した。今回はアブラハムによる信仰の模範(ローマ4・16―25)について語った。

アブラハムは年老いていて、その妻も不妊だったが、「希望するすべもなかったときに、なおも望みを抱いて、信じ、『あなたの子孫はこのようになる』といわれていたとおりに」多くの民の父となったことは、信仰がどれほど強く希望と結び付いているかを示している、と教皇は指摘した。

「私たちの信仰は人間による理屈や予測、確信に基づくものではありません」と教皇は語り、真の希望が生まれるのは「もう希望は見いだせないと思われ、もう望むべきことは残っていないとさえ思われるときです」と続けた。

真の希望は「信仰に根差し、まさにそれだからこそ、あらゆる希望を超えることができるのです」と教皇は強調し、その希望は神とその約束への信仰の上に成り立つからだ、と語った。

「これは逆説であると同時に、最も力強い要素なのです」と教皇は続け、人間的な見方では、その約束は「不確かで予測不能」と思われるからだと説明した。

教皇は一般謁見に集まった人々に目を向け、人々への神の愛と永遠のいのちの約束を信じるかと問い掛けた。

このために払わなければならない「代償がただ一つあります」。それは「皆さんの心を開くことです。心を開けば、神の力が皆さんを前進させてくれます。神は奇跡的なことを行われ、皆さんに希望が何であるのかを教えてくださるでしょう」。

ただ、「心を信仰に開いてください。あとのことは神がしてくださいます」と教皇は付け加えた。


「イラクの平和と一致」を祈る

教皇フランシスコは一般謁見の終わりに、イラク国民の保護へのさらなる努力を訴え、モスル西部で戦闘に巻き込まれている一般市民たちと内戦で家を追われた人々のための祈りを約束した。

教皇は広場に集まっていたイラクからの諸宗教代表団にあいさつした。キリスト教やシーア派イスラム、スンニ派イスラム、ヤジディ教などの少数派宗教の代表が、教皇庁諸宗教対話評議会議長のジャン=ルイ・トーラン枢機卿に伴われていた。

「親愛なるイラクの国家としての豊かさは、まさにこの混在に表れていて、多様性のうちの一致と団結の力、協調による繁栄を示しています」と教皇は強調した。

教皇はイラク国民に向けて共生の努力を続けるよう励まし、人々を祈りに導いた。「イラクが平和と一致と繁栄を、多様な民族・宗教共同体の間の和解と協調を通して見いだすことができますように」

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