死刑再開の動きに比の教会抗議

March 16, 2017
死刑再開の動きに比の教会抗議

2月18日、フィリピン・マニラで死刑再開などに反対して行進する人々(CNS)

【マニラ3月7日CNS】フィリピンは2006年に廃止した死刑制度の再開に向けて突き進んでいる。この動きに反対してきたカトリック教会は、3月7日に同国議会下院本会議を通過した死刑制度復活法案に抗議の声を強めているが、同法案は上院でも早期に可決される見通しだ。今回の法案は特に、薬物関連の犯罪を標的にしている。


フィリピン司教協議会会長のソクラテス・ビイェガス大司教(リンガイェン・ダグパン教区)は、下院が「国家による殺人に同意した」ことを嘆いている。


「皆さんの司教団である私たちは悲しみに襲われていますが、私たちは敗北してはいませんし、沈黙させられることもありません」とビイェガス大司教は語った。


「私たちは四旬節のただ中にあって、死に対するいのちの勝利を祝う準備をしています。私たちは下院が死に賛成する決議をしたことを悲しんではいますが、私たちの信仰は、いのちが必ず勝利することを確信させてくれます」


同大司教はさらに、フィリピン国民に向けて、いのちのために立ち上がり、死刑に対する「渾身の抗議」を続けるよう呼び掛けている。


フィリピン議会が死刑制度復活法案の採決を急いできた中、司教協議会は死刑反対の声明を複数回発表し、抗議のデモ行進も組織して、生命は神聖で死刑は犯罪を撲滅できないと繰り返し訴えてきた。


信者たちに向けて、地元出身の議員に死刑反対の声を伝えるよう促す教会指導者たちもいた。司教協議会はまた、死刑制度が再度法制化された場合には、最高裁で争う動きがあれば積極的に支持する意思も表明した。


フィリピンは歴史上、死刑制度廃止と復活を繰り返してきた。教会は一貫して死刑制度に反対してきている。


同国のロドリゴ・ドゥテルテ大統領は昨年6月の就任以来、薬物密売者や依存症者を執拗(しつよう)に摘発、殺害してきた。7月には議会内の親ドゥテルテ大統領派が死刑制度復活の法案を起草し、同大統領による犯罪と対決する姿勢への支持を表明した。

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