少年右近の像完成

May 17, 2017
少年右近の像完成

4月29日の除幕式。宇陀では長年「右近こどもまつり」が続いている

今年2月に福者に上げられたキリシタン大名、高山右近の少年期の姿を表した銅像が奈良県北東部の宇陀(うだ)市に建てられ、4月29日に除幕式が行われた。同市は、右近が少年時代を過ごした土地として知られる。地元の「大和宇陀高山右近の会」とカトリック教会は長年、協力して右近の顕彰に努めてきた。


高山右近は、父が城主となった宇陀市の沢城で12歳の時、洗礼を受けたと伝えられる。1970年4月には、同市沢地区に「高山右近 受洗の地」の顕彰碑が建てられ、毎年、「顕彰祭」が行われてきた。今回の少年像はその顕彰碑の横に設置された。


当日は午前10時から、市内の体育館で大塚喜直司教(京都教区)主司式による列福感謝ミサがささげられ、200人以上が参加した。


その後行われた除幕式では、子どもたちが像を包んだ幕を引いた。大塚司教のほか宇陀市職員や奈良県議会議員も祝辞を述べた。


式の後は、「右近こどもまつり」として運動会が行われた。この「まつり」は1971年に「子どもたちの健やかな成長を願って」始まり、今回が48回目となる。当初は地元の子ども会が中心となって運営し、600~700人が参加した。キリシタン研究で著名な故フーベルト・チースリク神父も毎年、関わっていた。子どもが少なくなった現在は大人も大勢参加し、童心に返っている。


声楽家の仲川久代さん(大和八木教会)は、こうした宇陀市での右近関連の行事に50年近く、欠かさず参加してきた。今回、像の幕を引いた子どもたちの中に、46年前、顕彰碑建立の中心となった郷土史家の故・大門貞夫さんのひ孫の姿もあった。仲川さんは、大門さん一家をはじめ、多くの人の長年の願いが世代を超えて引き継がれ、形になってきていることが「本当にうれしかったです」と語った。

この記事を読んだ人は次の記事も読んでいます

メールで配信
週刊ニュースレター(無料)登録は
「みなしごにしてはおかない」
みことばの黙想  5月21日
Play Now
再生できない場合は、ダウンロードしてお聞きください