教皇、地震被災地を訪問

April 13, 2017
教皇、地震被災地を訪問

ミランドラのカテドラル前で、地震の影響を受けている住民にあいさつする教皇(CNS)

【バチカン4月3日CNS】過去の試練による傷が癒えたとしても、その傷跡は未来の世代に力と勇気を伝えることができる、と教皇フランシスコは4月2日、地震の被災者たちに語り掛けた。


2012年にイタリア北部エミリア・ロマーニャ地方を襲ったマグニチュード5.8の地震で被災したカルピとミランドラを訪れた教皇は、自らの訪問が、自宅や人生の再建に努める人々への「寄り添いと励まし」を示すしるしだと語った。


「この傷跡を見つめながら、皆さんは成長を続け、子どもたちを成長させる力を得ることでしょう。あの傷を受けた時に皆さんが保った尊厳と力、希望の精神、勇気のうちに」と教皇は被災者たちに語った。


教皇フランシスコはミランドラのカテドラルの外にある小さな広場に集まった被災者たちに話した。カテドラルはいまだに足場に囲まれ、砕けた石が敷地内に積み上がっていた。


教皇は人々にあいさつする前に、黄色と白の花束をカテドラルの主祭壇にささげ、目を閉じて祈った後、祝福のために手を上げた。


教皇はミランドラの住民に、地震の犠牲者を悼み、その遺族と「不安定な状況で生活を続けている」全ての人に思いを伝えたかったと話した。


「主が皆さんの一人一人に、その支えを感じさせてくださいますように」と教皇は祈った。「私は地震で亡くなった方々の追悼のためにカテドラルの祭壇に花束を残しました」と教皇は語った。



「墓につくかイエスにつくか」


ミランドラの前に隣町のカルピを訪れた教皇は、中央広場でミサを司式した。教皇は説教で、当日読まれた福音箇所のイエスがラザロを死からよみがえらせる物語が「死に打ち勝つ、いのちの神」を思い起こさせると語った。


墓の前に立つイエスの姿は「大きな矛盾の衝突」を表している、と教皇は説明した。その一方が表すのは人間の死の必然性によりもたらされる絶望であり、他方は死に勝利するキリストによって与えられる希望を表している。


キリスト信者は人生の中でどちらの側につきたいかを決断することを求められている、と教皇は付け加えた。


「墓の側にも、またイエスの側にも、どちらにでもつくことができます。悲しみに閉じこもるままに身を任せる人がいて、希望に心を開く人もいます。人生の失意に捕らわれたままの人がいる中で、皆さんのように、神の助けを得て失意から立ち上がり、粘り強い希望で再建に取り組む人がいます」と教皇は語った。


教皇フランシスコはカルピの住民に、孤独にとどまったり、絶望したり、ラザロの墓の前で希望を捨てた人たちのように悼み悲しむ傾きに陥らないようにと呼び掛けた。


「これが墓を包む空気です」と教皇は続けた。「主はいのちへの道を開きたいと望んでおられます。それは主との出会い、主への信頼、心のよみがえり、“起きて出て来なさい”と主が言われる道です。これこそが主が私たちに求めていることで、主がそばにいてくださるから、私たちはその道を選ぶことができるのです」

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