大使、熊本の被災地訪問

June 8, 2017
大使、熊本の被災地訪問

西原村の仮設住宅を訪ね、住民にあいさつするチェノットゥ大司教

駐日教皇庁大使のジョセフ・チェノットゥ大司教は5月25日から27日、昨年4月の熊本地震で甚大な被害を受けた南阿蘇村、西原村、益城町(ましきまち)(いずれも熊本県)などを視察した。教皇フランシスコに代わって、仮設住宅の住民や支援を続ける人らを訪ねて励ますとともに、今も苦しむ被災者のために、地元の信徒たちと祈りをささげた。


初日は、宮原良治司教(福岡教区)、熊本地区長の櫻井尚明神父(同教区)らと共に内陸部の南阿蘇村を訪れ、崩落した阿蘇大橋とその周辺で地割れの現場などを視察した。


翌26日は、青木悟神父(福岡教区事務局長)、森山信三神父(同教区熊本地震被災者支援室長)も視察に参加し、熊本カトリック女性の会が支援を続ける西原村の仮設住宅を訪ねた。


東日本の教会から支援物資が届き、いま必要な、家具などを納める仮設テント設置の支援も教会を通して受けてきた住民たちは、笑顔と握手で大使を歓迎した。


続いて、地元の教会も連携している支援団体「支援の『わ』」を訪問。県知事を表敬訪問し、数十年計画で復元工事が進む熊本城も視察した。


また、匿名で赤ちゃんを預かる「こうのとりのゆりかご」の活動を続けている慈恵病院では蓮田太二理事長と会談し、「いのちが神様からの贈り物として扱われていることをうれしく思う」と伝えた。



「新しい試み」も


チェノットゥ大司教は、出会った一人一人に「教皇様と共に、心からお見舞いを申し上げます」などと言葉を掛け、復興のために働く人々には、感謝を伝えて回った。


その他、手取(てとり)、健軍、高遊原(たかゆうばる)(巡回)、帯山、島崎(しまさき)の各教会や、ショファイユの幼きイエズス修道会天使の園修道院、マリアの宣教者フランシスコ修道会熊本修道院(いずれも熊本県)も訪れ、祈りと交わりの時を過ごした。


チェノットゥ大司教は、被災者のためのミサを日本語でささげて視察を終えた。


熊本地区宣教司牧評議会委員として視察に同行した城川康博さん(手取教会)は、「震災被災者に寄り添う大使の心遣い」を感じた、などと3日間を振り返った。


今回の西原村の仮設訪問の際に、米づくりを諦めるつもりでいた被災住民の田んぼも訪れ、その田んぼを福岡教区の信徒が支えていくという新しい試みが始まることになった。地域支援のため、収穫後の販売ルートを熊本カトリック女性の会がパイプ役になって進めることも計画中で、信徒らは、近く田植えを手伝いに行くという。

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