熊本に拠点準備、広がるボランティア

May 6, 2016
熊本に拠点準備、広がるボランティア

福岡教区の青年らが、炊き出しで作った食事を阿蘇YMCAのボランティアに届けた

震度7の地震が2度起きた熊本県では、カトリックの信者らもぞれぞれの立場でボランティア活動を始めており、福岡教区も現地に支援拠点を設ける準備を進めている。またキリスト教関連の団体も、被災者のためのボランティアを受け入れるなど、地域に根差した活動を続けている。

熊本城に近い熊本市国際会館では4月29日、福岡教区の青年ボランティア10人が、正面玄関横の屋外で炊き出しをした。

この活動は、福岡教区事務局の平尾千衣子さんが呼び掛けたもので、宇部教会(山口県)が資金援助をした。この日の炊き出しは、熊本YMCAの研修施設「阿蘇YMCA」を拠点に活動するボランティアや、現地の被災者にも届けられた。

熊本市国際交流振興事業団の事務局長、八木浩光さんの話では、多い時で150人ほど(うち約半数が外国出身者)が同会館に避難していた。炊き出しは外国出身者の自炊の形で始まり、「コムスタカ―外国人と共に生きる会」が協力した。

フィリピン出身の田中ロセルさんは、「地震はとても怖かった。日本はテクノロジーの国なのに、地震を止める技術はないの」と尋ねていた。同国出身の岩田ジョセリンさんも「私の子どもは、余震があると水筒を持ってきて車に逃げようとします」と、不安げに話していた。

同会館に近い手取教会には、長崎からやって来た修道女たちや、一般ボランティアとして熊本入りした福岡・大名町教会の青年らが立ち寄っていた。

地元の信徒の中には、自宅の家具などが倒れたままだが余震で手が付けられず、夜は車中で過ごしていると話す人もいた。


支援活動始まる

熊本市内は随所で道路のひびが目立ち、建物もガラスが割れて亀裂が入り、古い建物や塀が倒れていた。

市内の教会も聖堂が傾いたり、瓦が落ち、ガラスが割れたりするなど被災した。

熊本マリスト学園中学校・高等学校は一部校舎や体育館の被害が大きく、施設復旧の募金を呼び掛けている。また熊本信愛女学院は、2週間ほど近隣住民の避難所になり、教職員らが対応に当たるなどした。

福岡教区の「熊本地震被災者支援室」は、カリタスジャパンの協力を受けて、熊本県の菊池教会内に「カリタス福岡・熊本支援センター」を設置することを決め、開設に向け準備を進めている。

「熊本カトリック女性の会」も、住居が被災したバングラデシュ人とタンザニア人の2家族を支援することを決めている。

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