ゲルニカへ長崎から平和巡礼団

May 18, 2017
ゲルニカへ長崎から平和巡礼団

4月26日、聖マリア教会でのミサで共同司式をした髙見大司教(左から3人目)と久志利津男神父(浦上教会主任/同2人目)

スペイン北部バスク州のゲルニカは今年4月26日、無差別爆撃から80年を迎えた。長崎からも被爆者らが同地を訪れ、共に世界の平和を願いながら祈りをささげた。


ゲルニカへの平和巡礼団は髙見三明大司教(長崎教区)が団長を務め、「長崎県被爆者手帳友の会」(井原東洋一(とよかず)会長)や核兵器廃絶地球市民長崎集会の実行委員会(朝長万左男(ともながまさお)委員長)など、市民団体とカトリック教会の関係者らで構成。浦上教会にある「被爆マリア像」の複製や長崎の小中学生による絵画などを携えて訪問した。


4月26日、ゲルニカの聖マリア教会で午後7時から追悼のミサがささげられた。ミサ中、巡礼団は被爆者で浦上教会信徒の西村勇夫(いさお)さんが制作した「被爆マリア像」(複製)を贈呈した。


この日はミサに先立ち、空爆開始と同じ時刻の午後4時半から、市内の共同墓地で追悼の献花式が行われた。正午からはゲルニカ市による平和大賞授賞式も行われた。


巡礼団一行はこれらの行事にも参加。ゲルニカ空爆を最初に世界に報じた英国人記者の息子や、現地で語り部活動を続けるルイス・イリオンドさんとも交流した。


髙見大司教は「どのように戦争を語り継ぐのかが共通の課題」だと話す。「ルイスさんは、政治家ではなく一般市民による運動を広げたいと話していました。個々人は微力かもしれませんが、続けていけば大きな力になると思います」と続けた。


今回、ゲルニカには第2次世界大戦で無差別爆撃を受けたドイツのドレスデンからも代表者らが来ていた。髙見大司教は、長崎、ゲルニカ、ドレスデンなどの市民らが平和ネットワークを築けないかと話していた。


一行は前日の25日にも平和集会に臨み、被爆者8人が一言ずつ話したり、音楽で交流したりするなどした。


長崎からは2010年にも「被爆マリア像」(実物)を携えた巡礼団がゲルニカを訪問している。


被爆70年だった15年8月には、スペイン・ビルバオ教区のマリオ・イセタ司教が、ゲルニカ空爆で破壊されたマリア像(頭部)の複製を携えて長崎を訪れた。ゲルニカは同教区の中にある。

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