信者は「希望をまく人」に

June 8, 2017
 信者は「希望をまく人」に

5月31日の一般謁見で子どもたちと言葉を交わす教皇(CNS)

【バチカン5月31日CNS】キリスト信者は「希望をまく人」となり、貧しい人や困窮している人を慰め、守るよう求められている、と教皇フランシスコは強調した。


6月4日の聖霊降臨の主日を控えて、教皇は5月31日の一般謁見で、聖霊の力について語り、聖霊が信者の希望を強め、他の人にも希望をもたらすよう派遣してくれると指摘した。


敵意または混乱をまき散らすことは「キリスト教的ではありません。このようなことをする人は良いキリスト信者ではありません。希望をまいてください。希望の油を塗り広げ、希望の香りを漂わせてください。敵意や絶望の辛酸をばらまかないでください」と、教皇はバチカンのサンピエトロ広場に集まった人々に呼び掛けた。


使徒パウロは『ローマの信徒への手紙』で、「希望の源である神が、信仰によって得られるあらゆる喜びと平和とであなたがたを満たし、聖霊の力によって希望に満ちあふれさせてくださるように」(15・13)と祈っている。


豊かな希望を抱くことは、人生の終わりに神と共にありたいと願うことを意味するだけではない、と教皇は指摘する。それがさらに意味するのは、「たとえ希望を保てる人間的な理由が乏しくなっていても」今この時に希望を抱き続ける力を得ることだと教皇は説明した。


「希望は全く帆のようなものです」と教皇は続ける。「それは聖霊の風を集めて推進力につくり変え、状況に応じて、舟を海原に出させたり、岸に向かわせたりします」


「それは私たちをいつも前進させてくれるのです」と教皇は語った。聖霊は「私たちを巡礼者や旅人のように感じさせ、休みをとってじっと座ったままでいるような人間にはしておきません」。


イエスは弟子たちに「弁護者」としての聖霊を送り、慰めと保護を与えることを約束した、と教皇は指摘した。そして聖霊のたまものを受けた人はその慰めと保護を他の人に向けることを求められている、と付け加えた。



「作品を汚せば作者を傷つける」


「聖霊がこの広場にいる私たち一人一人を慰め、守ってくださるように、慰め、守ってください」と教皇は呼び掛ける。「私たちは同じように、最も困窮している人や見捨てられた人、最も困っている人や最も苦しんでいる人を慰め、守らなければなりません」


使徒パウロが聖霊は人間だけでなく、「生みの苦しみを味わっている」全ての被造物に希望を与えるとも教えたことについて、教皇フランシスコは「これは少し奇妙なようですが本当のことです」と説明した。「これによって、私たちは被造物を尊重するよう突き動かされています。ある絵画に泥を塗ることは、その作者を傷つけることにほかなりません」

「食べられるものとなられた方の思い」
みことばの黙想  6月18日
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