「いつ殉教するか分からない」

June 2, 2017
「いつ殉教するか分からない」

5月26日に襲撃を受けたコプト正統教会信者たちの葬儀に参列する犠牲者の母親(CNS)

【カイロ5月27日CNS】エジプトのキリスト教徒は「いつ殉教するか分からないという考えを抱くようになっています」と、同国コプト典礼カトリック司教団の報道担当者、ラフィク・グレイチェ神父が語った。

グレイチェ神父はまた、5月26日に同国中部で発生したバス襲撃事件で多数の子どもたちが亡くなったことを嘆いた。バスには聖サムエル修道院に向かうコプト正統教会の信者たちが乗っていた。

多くの子どもたちを含む少なくとも28人が、覆面をした一団がバスを襲撃した際に死亡した。ほかに数十人が負傷している。

「事件の背後関係について語るのは早すぎるが、間違いなくテロリストが絡んでいて、治安部隊が」犯行グループの行方を追って「現地を捜索している」とエジプト内務省のタレク・アッティア報道官がスカイニュース・アラビアに語った。

同報道官によると、同国中部ミニア県で、覆面をした犯行グループを乗せた3台の車が同日10時半ごろバスを襲撃したという。現地は伝統的にキリスト教共同体が多い地方。スンニ派イスラム教徒が大多数のエジプトでは、キリスト教徒は10%ほどの少数派。

バチカンでは、教皇庁国務省長官のピエトロ・パロリン枢機卿が5月27日、エジプトのアブドゥルファッターハ・エルシーシ大統領に宛てて弔電を送り、「野蛮な攻撃」の報に接した教皇フランシスコの祈りと連帯を伝えた。

一連のテロ攻撃が、1世紀に聖マルコ福音記者によって創立されたコプト正統教会の共同体を襲っている。同共同体は中東地域の少数派キリスト教共同体の中では最大。

4月9日の「枝の主日」には、北部タンタの聖ジェオルジオ教会と地中海沿岸アレクサンドリアの聖マルコ大聖堂で、自爆テロが発生し、計70人が死亡、数十人が負傷していた。以来、エジプトでは国家非常事態が宣言されている。

教皇フランシスコは4月28日と29日、首都カイロを訪問し、テロ攻撃を非難するとともに、コプト正統教会の信者たちに「皆さんの苦しみは私たちの苦しみです」と語り掛け、一致と連帯を強調していた。

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