東北被災地の状況確認

June 16, 2017
東北被災地の状況確認

元寺小路教会で行われた全ベース会議

東北被災地のボランティア拠点(ベース)の担当らが集う第29回「全ベース会議」と、教会の東北被災地支援を担当する司教・司祭、カリタスジャパンの担当らによる第42回「仙台教区サポート会議」が5月26日、仙台カテドラル元寺小路教会(仙台市)で行われ、支援活動の変化や、被災地の司牧の状況などが報告・確認された。



地元出身者が増えた拠点も(全ベース会議)


活動報告のほか、仮設住宅の住民減に伴い、仮設の集約が進む中での課題が複数、報告された。


・大船渡ベース(岩手)=仮設の集約が進み、仮設での活動が減少。その一方、災害公営住宅の集会所での活動のニーズが増しているが、入居者同士の関係が構築されておらず、集会所での活動に必要な自治会の結成が遅れているところが多い。また住民の間に共益費という考え方がなく、費用負担が生じる集会所での活動をちゅうちょする声がある。


外国人司牧に力を入れてきた地元の大船渡教会が4月から司祭不在となり、スタッフの修道女が司牧支援も行っている。


・米川ベース(宮城)=仮設住宅から、集約先の仮設へ移った住民との交流や、地元の整備事業など、町全体の見守り活動へと活動の視点が変化。


・石巻ベース(同)=変化の中、言葉では表現しきれないような孤独を抱える人に、どう寄り添っていくかが課題。


その他、支援を続ける方法として、ベースの法人化についても意見交換された。


教会が支援する8ベースの中には、地元の出身者や住民の割合が増えたベースもある。6月現在の各ベーススタッフの内訳(地元出身のスタッフ数/スタッフ総数)は、以下の通り。


岩手県=宮古(サブスタッフ3/サブスタッフ含め7)、大槌(3/6)、釜石(7/8)、大船渡(5/8)。宮城県=石巻(1/3)、米川(4/4)。福島県=カリタス南相馬(0/6)、いわきサポートステーション「もみの木」(0/1)。



追い詰められる避難者ら(サポート会議)


仙台教区の変化等について、①大震災後、ミサの参加者が増え、住民らとの交流の場としても活用されるようになった宮城県の亘理(わたり)教会の改修・改築工事が5月に始まった②仙台・塩釜地区の8教会が、被災地支援のために「チーム・カリタス仙塩(せんえん)」を発足し、3月から、仮設の訪問日と土曜日に合わせて、ボランティア2~3人を石巻ベースへ送っている――等の報告があった。


また今年は全国担当者会議を中止し、被災地視察のみ行うことを確認。企画内容や参加募集については、仙台教区サポートセンターから全国へ発信する。


3教会管区からの報告では、東京教区の幸田和生補佐司教が、同教区が支援するカリタス南相馬の活動状況について、地元に住む人や、避難指示解除が進む小高(おだか)や浪江(ともに福島県)に帰還する人らを支援していると説明。政府が避難指示を解除していく中、自動的に「自主避難者」となって、あらゆる補助が打ち切られ、追い詰められていく避難者もいるが、「そのような人たちと出会うのは、なかなか難しい」のが現状だとした。

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