現場の悩みも聞く:東北被災地支援者ら

March 10, 2017
現場の悩みも聞く:東北被災地支援者ら

2月17日に行われた第28回全ベース会議

東日本大震災から6年。東北被災地のベース(ボランティア拠点)の担当らが集う第28回「全ベース会議」と、教会の現地支援を担当する司教・司祭、カリタスジャパンの担当らによる第41回「仙台教区サポート会議」が2月17日、仙台カテドラル元寺小路教会(仙台市)で開かれ、現場の報告を聞くなどした。


支援受けづらくなった人も ―全ベース会議

 活動報告では、活動の変化が複数報告された。岩手・宮古ベースは、札幌カリタス(札幌教区)主導から、地元の宮古教会と盛岡市の教会(ともに岩手)との3者協働運営へ、支援体制の移行を進めている。

長崎教会管区が支援する岩手・大槌(おおつち)ベースは3月11日、大槌町にあるベースの閉所ミサを髙見三明大司教ら同教会管区の司教・司祭を迎えてささげる。今後は、事務所を置く同町の別の建物で活動を続ける。

岩手・釜石ベース(NPO〈非営利活動〉法人カリタス釜石)では、釜石市の復興計画への提言など、担当がスタッフに限定される業務も出てきた。

東京教区のカトリック東京ボランティアセンター(CTVC)が支援する福島・カリタス南相馬は、昨年12月に拠点を地元の原町教会の敷地内に移し、改称した(旧称・原町ベース)。同拠点で「キリスト教入門」を3人が受講している。

今後、地元の南相馬市に隣接する福島・浪江町の社会福祉協議会を通して行うボランティアも期待されている。(※全町避難が続く浪江町は、避難指示の一部を3月31日に解除予定)

さいたま教区が支援する福島・いわきサポートステーション「もみの木」は、ボランティアの高齢化等により、4月から活動を半減(出張カフェを月2度から1度へ)する。
続いて、仙台教区サポートセンター補佐の小野寺洋一神父(仙台教区)から、同センターの出張所「福島デスク」(福島)の業務を、4月から同センターが引き継ぐことが報告された。

また現場の苦悩について (1) 復興支援と地域活性化の区別が困難 (2) 被災地ゆえの生きづらさに寄り添いたいが、「女性支援」などと支援対象を限定することで支援を受けづらくなった人たちがいる―などの声が複数挙がった。


司牧体制など報告 ―サポート会議

まず仙台教区(平賀徹夫司教)が以下の報告をした。

▽岩手県の被災沿岸部にある3教会(宮古、釜石、大船渡)が4月から司祭不在となる。現在の地区制の共同宣教司牧体制で対応していく考え。

▽仙台・塩釜地区(宮城)の小教区が合同で石巻ベースを支援する方法を模索中。

▽大震災から丸6年となる3月11日、元寺小路教会で平賀司教司式のミサを行う。

続いて、3教会管区等が報告した。

▽東京教区・CTVCが支援する福島・中通り(中部)では、白河教会の傾聴活動「白河みみずく」が3月で終了するなどの変化がある。しかし、原発事故の影響が大きい浜通り(沿岸部)では、カリタス南相馬が仮設集会所でのサロン活動や、小高区の民家の家財道具整理、畑の草刈りなどの屋外活動を継続している。

▽司教協議会による仙台教区の復興支援は、2021年3月まで継続される。

▽17年度の全国担当者会議は実施しない。視察は検討中。

▽カリタスジャパンは、災害時対応マニュアルを作成中。

メールで配信
週刊ニュースレター(無料)登録は
「目は美しく」
みことばの黙想  3月26日
Play Now
再生できない場合は、ダウンロードしてお聞きください